何て言ってるかわからない

見たこと、思ったことを、あくまで自己満に。

2/7に行ったトークライブ

 

POISON GIRL BAND 吉田さんのオールナイトライブに行ってきました。恥ずかしながら、前情報として知っていたことはゲストに馬鹿よ貴方はさんがいることくらいだったのですが、いざ一晩過ごしてみると出演したすべての人を大好きになっていました。知らない世界をじっくり味わえて、ずっと新鮮で楽しかったです。

 

メモをとれなかったので、以下発言など正確でない部分が多々あるとおもいます。すみません。

 

はじめて画面を通さないで見る千鳥大悟さんは、とてもかっこよかったです。煙草を片手に本音を渋く話す姿に惚れましたねえ。序盤は「ああいう環境で育ってきたから今の俺があると思う」と、小さな島で過ごした学生時代の話を。大阪にでてきてからの笑い飯さんと共に過ごしたインディーズ時代の話はまさに青春でした。エピソードが一つ一つドラマチックでおもしろかったなあ。こんなに豊かでドキドキする人生を歩んでいる人なんだとわかって驚きました。あと、賞レースのこととかネタ尺のこととか、自分の大切にしていることを語ってくださっていて、とても興味深かったです。大悟さんの「優勝した4分ネタよりも普段の10分ネタのほうが面白いに決まっている」という言葉がとても印象的でした。吉田さんは芸人をはじめたときから自分の中で「人と同じことをしない」というルールを設けているそうで。一見物静かそうなひとがこういう思いを秘めているのはとてもぐっときます。

吉田さんも大悟さんも、漫才でボケが笑いをとることにこだわりをもっていました。そして笑いをとれるのは人間力が必要だよねと。吉田「布団がふっとんだと言って一番笑わせる人が一番おもしろい人だよ」大悟「阿部ちゃんだったら絶対おもしろくなるなあ!」吉田「布団が~…ふっとんだ~…(声真似)」ww 100%おもしろくなるよ絶対。相方がいないところで物真似してるっていうの、すごくいいです。

 

サンキュータツオさんの「好きな人にはずっとわからないままでいてほしい」という気持ちにとにかく共感しました。(ここでいうわからなさとは、ロジックのないおもしろさのこと。)千鳥さんやポイズンさんに流れている”わからなさ”とはまた違うのだろうけど、私の好きな人たちにも確実に”わからなさ”があるなあと思いました。キンコメもドリマも、なぜだかわからないけど「この台詞、この言葉はこの人たちが発しているから面白いんだろうな」と感じます。わかりたくて追いかけて、わかりかけてもまたわからないことがでてきたり、やっぱり言葉にできなかったり。人に魅了されるということは、なんて難しくて楽しいことなんでしょう。研究というアプローチができるタツオさんはすごいなあ。

 

このライブで一番謎の盛り上がりを見せたのは、馬鹿よさんが二人して料理を食べていたところなんじゃないですかねwwいきなり吉田さんがトイレで席を外して二人きりにされた馬鹿よさん。何を話すのだろうとドキドキしていたら、まさか特に話すこともなく料理をがっつくだけという!そんな二人のトークライブが3/22にあるそうなので、とても楽しみ。(詳細→http://s.maho.jp/homepage/37475ad62615df0f/

結成時、お互いツッコミをやりたかった二人。新道さん曰く、今のスタイルに決まってもファラオさんは『俺のほうがもっとツッコミうまくできるけどね(声真似)』と主張していたんだとか。ちょっと微笑ましい…!!

お互い内面を一切開示しないことでうまくやっているというビジネスパートナーそのものの馬鹿よさん。ネタ合わせはライブ会場で済ませてしまうので、他では一切会わないそう。それなのに毎度ほぼミスなしの大ウケのネタ披露してるって、どんだけすごいんだお二人。

新道さんは、人前がすごく苦手だけど人がものすごく好きな方で、初見のとき想像したよりも100倍喋る方でした。ネタからはとても想像できないけど、とてもいい笑顔でものを食べ、楽しそうに話していました。(なんとなく、パーケンさんを思い出してしまいます。)でもやはりナイーブなところもあって、芸人をはじめたころは人前が怖すぎて目を瞑って漫才をしたり、スーツとかかっちりしたものを着ると緊張してしまうので衣装は拾ったパーカーだったり、ザマンザイ決勝の紹介VTRにあったように、控室で一人三角座りしてたり。吉田さんは誰にも話し掛けられていない楽屋の新道さんにはじめて声をかけたとき、あまりにも普通に話せられるから驚いたそうで。そんな新道さんに吉田さんが言った「これ以上人に気を使わせないで~!」という言葉が個人的にすごく心に刺さりました。ひとりで心を閉ざしているのは人に気を遣わせてしまうことなんだと教えてくれる人ってなかなかいないと思ったので。自分は透明じゃないことを時々思い出すように、気を付けていかないとな。

吉田さんのような存在も笑顔でいさせてくれる場所があることも本当にすばらしいことだなあ。

 

鬼越トマホークの関係性も面白かったなー!見た目通りに口の悪さが半端なく、攻撃で最大の防御をしているような坂井さんと、相方をラジオみたいなものだとして基本受け流して相手をしてあげてる金野さん。坂井さんの相方は金野さんじゃないと務まらないんだなあと思いましたwちょっとかわいらしいです。

今回は相手によって、違う吉田さんの魅力が見えたのですが、鬼越トマホークと話しているときは先輩としての振る舞いがすごく素敵でした。坂井さんが、自分たちは賞レースに弱い弱いと嘆けば、吉田「そういうことは言わないほうがいいよ。」「俺たちも行ける雰囲気出すようにしたらポンポンポーンと(事務所ライブの上のステージに)いっちゃったんだから。」と軽くアドバイス。かっこいいなあ。金野さんの実家の居酒屋で起きたエピソードになると、吉田「お店はしっかりお客さんに宣伝したほうがいいよ。しときな。」といってお店の名前と場所を説明させてました。終盤はしきりに「大丈夫、今日で鬼越トマホークのこと、ここにいるみんなは好きになったと思うよ。」とおっしゃっていました。本当にみんな好きになったと思うし、先輩が後輩の背中を押している姿は見ていてとても胸があったかくなりました。吉田さんの優しさと力強さが感じられたなあ。

 

こんな感じで全パートそれぞれとっても味わい深かったです。実にいい体験になりました。全体通して嬉しかったのは、出演者のみなさんが、相方に寄せている信頼をさらっと伝えてくださったことです。大悟さんが「もちろん、俺の一番のつっこみはノブなんやけど…」と、ほんとにさらっと言っていて、こんな当たり前みたいにパートナーを信じてずっと仕事できてるってなんなんだよって思った。不思議な世界だなあ。人が人に寄せている思いが、どうしてあんなに愛しいものに見えたんだろう。おもしろいなあ。ずっと見ていたいよ。

 

長くなりましたが、全然まとまらなかった。今回は出演者の方々自体が魅力的であるからこそだとおもうけど、オールナイトでじっくり人の話を聞くというのはいいものですね。作り物では出せないよさがあるというか、事実は小説より奇なりというか。なんやかんや言っても私は人が好きなんだあと。

 

ちなみに私は「早出明弘ふれあい広場」という、早出明弘さんのトークを聞くオールナイトライブも好きなのですが、これはずっとラジオをきいているようなおもしろさで、自分の知らない世界をどこまでも魅力的に掘り下げてくれます。次回も開催されるならロフト系でやると思いますので、気になる方は是非。